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小学生Q&A

 習一小のみなさんからもらった、質問のこたえ

たくさんの良い質問をありがとうございました。
正直に言いますと、答えるのはとても大変でした。難しい質問もあり、分からない質問もありました。
実は本で調べたり、いろいろな大学の先生に聞いたりもしました。残念なことに、それでも分からない質問もありました。
もしかしたら、間違っている答えやもっと良い答えがあるかもしれません。その時はどうか許して下さい。
ですが、わからないことを調べるのは、おもしろかったです。皆さんのおかげで、とても楽しい時間が過ごせました。
これからも一緒に勉強させて下さい。もう一度大きな声で「みなさん、ありがとう!」。
学校歯科医 清水 正裕

Q.歯は、どうやって作られるのですか?

A. 体はとても不思議なのです。生まれた時からみんなの体は、いつ頃、何が、どんなふうにできるのかプログラムされているのです。ある決められた時に、歯ぐきの細胞が歯ぐきの中にのびて行き、つぼみの形になって、そして歯ができていくのです。
その時、歯はタンパク質やカルシウムを使って作られます。ですから、強い歯を作るためには、タンパク質やカルシウムを、十分にとることが大切です。

Q.大人の歯でも上と下の前歯の大きさが違いますが、どうしてですか?

A. 前歯は、上の歯が下の歯よりも大きいのですが、なぜだかよくは分かっていません。 私たちの体は、何万年もの長い年月を掛けて、うまく生きていけるように改良されてきました。しかも体の中の限られた材料を使って作るので、必要とされるところへ効率よく材料を回すしくみになっています。上の歯を最初に食べ物に当てて食いちぎりながら食べるので、大きく丈夫にできているのでしょう。
下の前歯は上の前歯よりも食べ物に強く当たらないので、小さくてよいのかもしれません。

Q.どうしてむし歯になった歯は銀歯になるのですか?

A. ムシ歯になると、歯がかけて弱くなってしまうので、金属をかぶせて守ってあげるようにするからです。
ちょうど、ヘルメットをかぶって、頭を守るのと同じです。

Q.どうして、むし歯は痛いのですか?(3年女子)

A. 歯の中には神経が入っていて、痛みを感じるのです。ころんで、皮がベロンとむけた時に痛むのと同じです。

Q.乳歯が生えるのが遅かったり、乳歯から大人の歯に生え変わるのが遅かったりするのとカルシウムは関係するのでしょうか?カルシウムをたくさん摂れば早く生えてくるのでしょうか?乳歯が抜けてから大人の歯が生えてくるまで6〜7ヶ月かかった事があり、何か対策があればお聞きしたいです。(保護者)

A. 歯のはえる時期は、カルシウムの摂取量とは余り関係がないと思います。背の伸び方と同じで、その大部分は遺伝子によってきめられています。ただ、歯の生え変わりが早かった子供で、牛乳の大好きな子供はいました。
そして歯が生え始めてから、生えきるまでには何ヶ月もかかります。その間はむし歯になりやすいので、しっかりブラッシングすることが大切です。ブラッシングの刺激によって、萌出期間は短くなるとも言われています。

Q.歯と歯の間につまった食べ物を簡単に取る方法はありますか?(3年男子)

A. デンタルフロスという歯科専用の糸を、歯と歯の間に通して掃除して下さい。糸ようじでもかまいません。

Q.どうして親知らずはできるのですか?

A. たくさんの歯がはえている方が良くかめる、ということはわかるでしょう?でも、たくさんの歯が生えるためには、大きなアゴでないと無理です。例えば100本もはえるとしたら、ワニみたいなアゴになっちゃうぞ〜〜〜!
ですから、皆さんのアゴの大きさなら、大きな奥歯が2本ぐらいまでしか生えるところがありません。ですが、人によっては3本目が生える人もいます。それが「親知らず」という歯です。
もしかしたら、「親知らず」の生える人は、「たくさん食べたい!」と思っている食いしん坊さんかもね。(ゴメンね、じょうだんです。)

Q.「フッ素コーティング」がむし歯の予防によいと聞きました。体に悪い物ではないのですか?アレルギーの有る子供には大丈夫ですか?いつ頃(乳歯が抜けて永久歯が揃ってから)が良いのですか?(保護者)

A. フッ素はあらゆる食べ物に含まれている元素で、自然のものです。誰もが毎日食べているのです。とる量さえ間違えなければ問題はありません。アレルギーがあっても大丈夫です。
 外国には十分なフッ素を自然にとれる地域もありますし、そこで暮らす人たちにはほとんどムシ歯がないので、フッ素の働きが分かったのです。ところで日本で生活しているばあいには、ムシ歯が予防できる量は自然にとれないので、工夫が必要なのです。
 フッ化物を応用してムシ歯を予防する方法は、人それぞれによって異なります。自分に適した予防方法を、かかりつけの歯科医院で指導してもらい、歯がはえかかっている時から実施することが確実です。

Q.歯の生え変わりの時期は、大人の歯が下から生えてきている場合、抜いた方が良いでしょうか?奥歯は抜けるまでまっていて大丈夫でしょうか?(保護者)

A. これもそれぞれの場合で異なりますので、その時々で歯科医に判断してもらうのが一番です。一般には抜いた方が良い場合が多いようです。次に生えてくる永久歯の位置がズレてしまったり、汚れた状態が長く続いてむし歯になってしまうこともあるからです。

Q.歯磨きをしていても歯に黄色い所があります。どうしてですか?歯の表面に白い模様があるのはどうしてですか? (1年女子 保護者)

A. 次の3つの事が考えられます。
1つは、歯の表面によごれがついているためです。よごれだけなら、ていねいにブラシを当てれば元通りの色になります。 2つ目は、顔にホクロやアザがあるように、歯にもシミがある場合です。例えば氷でも、よく見ると透明ですきとおった部分と、白っぽい部分と、色の違いがあるのが分かるでしょう?歯も氷と同じで、でき方の違いで部分的に色の違う事があるのです。
3つ目は、むし歯になりかかっている場合です。むし歯は、初めのうちは穴もあかずに色が白く変わるだけです。少し進むと、茶色に色がついていきます。そしてだんだん歯が欠けて黒くなり、むし歯の穴があいていくのです。
色が違うといっても、心配なこともあるので、歯科医に相談すると良いでしょう。

Q.歯が悪くなると、歯のほかに体のどんなところが悪くなったりしますか?(保護者)

A. 歯が悪くなった場所には、バイキンがたくさん住みつきます。そのバイキンがいろいろな悪さをします。例えば、歯周病からは、細菌が血管の中に入り、心臓弁膜症や腎炎を起こす事があるといわれています。また、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や心臓発作の原因にもなります。そのほか、糖尿病、誤嚥性肺炎、低体重児出産(早産)、等との関係が指摘されています。

Q.むし歯菌はどこにいるのですか?

A. 口の中のいろんな場所にいますが、多くは歯などの硬いものについて生きています。歯垢の中、むし歯の中、歯の溝、歯と歯の間などにいます。

Q.歯並びが悪い人が多いですが、どうしてですか?

A. 歯が大きくなってきたことや、あごが小さくなってきていることと関係があります。
当院では、矯正治療の専門の先生が治療をしています。
歯ならびが心配な場合は、一度、ご相談にいらしてくださいね。

Q.むし歯はどうしてなるのですか?(2年女子)
何故甘い物を食べるとむし歯になるのですか?何故歯磨きをしないとむし歯になるのですか?教えて下さい。(1年女子)

A. 口の中には、むし歯を作るバイキンが住んでいます。皆さんが、ごはんやお菓子を食べると、バイキンはそれを材料にして酸を作ります。その酸で歯をとかして、むし歯をつくるのです。次のQ&Aも参考にして下さい。

Q.どうして歯磨きをしていても虫歯になってしまうのですか?むし歯が出来やすい子っているのですか?仕上げの歯磨きをしないといけないのですか?
歯磨き粉をつけて磨くのとつけないで磨くのでは何か違いはありますか?

A. むし歯になりやすい代表的な人には、
 1.歯の質が弱い人
 2.強い虫歯菌がたくさんいる人
 3.むし歯をつくりやすい食べ物を、食べる回数が多い人
 4.唾液の量が少ない人。

 などがあげられます。ですから、逆にむし歯を予防するには、

 @.歯の質を強くする
 A.強い虫歯菌を減らす
 B.むし歯をつくりやすい食べ物を食べる回数を減らす
 C.充分な量の唾液がでる

ことになります。生まれつきこれらの項目が達成されている人もおり、そう言う人は歯磨きもせずともむし歯にはなりません。むし歯になりやすさは、人それぞれ異なります。そして問題になるのは、普通の人、歯の弱い人の予防方法です。
一般的な歯磨きは、このうちAの方法ですが、簡単な歯磨き程度では、期待するほどむし歯菌は減りません。むし歯になりやすい人がむし歯を予防するためでしたら、もっと丁寧に、そして徹底的にブラッシングをする必要があります。「磨いていること」と「磨けていること」が一致したブラッシングでないと、予防はできないのです。是非、一日でも早く完璧なブラッシングの方法を、身につけて下さい。そしてむし歯にかかりやすい子供に対しては、できることなら仕上げ磨きをしてあげて下さい。
現在では、歯科医院で強いむし歯菌をなくすこともできますので、かかりつけの歯科医院に相談して下さい。
 しかし残念なことに、歯の弱い人ですと、歯磨きだけではむし歯を完全に予防する事が難しいのです。他の項目にも取り組んで下さい。
の方法は、フッ化物を使う事です。「フッ素入りの歯磨き剤」を使った歯磨きを毎日2回以上行い、口すすぎは少量の水で1〜2回に止めれば、むし歯予防効果は格段に高くなります。
歯科医の僕は、寝る前に「フッ素の洗口剤」を使い、ブクブクしてムシ歯を予防しています。皆さんもなさると良いですよ。
Bの方法は、だらだらとおやつを食べない事です。甘い物を食べるならば、食後のデザートとして食べると虫歯にはなりにくいことが知られています。
Cの唾液は初期のむし歯を治そうとする働きがあり、むし歯予防には大切です。食後、歯磨きができない時に、キシリトールのガムを20分間位噛むことは、むし歯を予防する効果があることが分かっています。

Q.歯の隙間は治るのですか?(2年女子)

A. 前歯の生え変わる頃にできる歯の隙間は、骨が盛んに成長している事が原因でできます。ですが次に生えてくる永久歯は、乳歯よりも大きいので、歯の隙間はほとんどなくなります。
逆に、永久歯が生える前には、隙間ができてこないと永久歯が綺麗に並んでくれません。
もし永久歯に全てはえ代わっても、まだ歯の隙間が気になるようでしたら、矯正治療で治すことができます。

Q.寝る前に牛乳を飲んだ後、もう一度歯を磨いた方が良いのですか?(甘くないので磨かなくても良いと聞いた事があります。(保護者)

A. 食べ物は、その種類によって、むし歯を引き起こす危険度が異なります。牛乳はほとんどむし歯を誘発しないので、飲んだままで寝てしまっても構わないといわれています。

Q.抜けた乳歯はどのようにしたら良いですか?(屋根に上げるのか)(保護者)

A. 上の歯は縁の下へ、下の歯は屋根の上に投げる。僕自身、親に教えられるままに、忠実に実行しました。「ねずみの様に、強い歯になーれ!」と言う呪文も唱えながら。
しかしその結果は、残念ながらクラスで一番むし歯の多い子供でした。ですからこれは迷信ですね。それを文化として後世に伝える価値はあるでしょうが、それ以上のことは期待なさらない方がよろしいでしょう。いっそのこと、記念にとっておいたらいかがですか?もし、不用でしたら、水中に保管しておいて、歯科医院に寄付して下さい。むし歯のない揃った歯ですと、とても貴重なものです。ただし学問的な見地からですが。

Q.大人の歯と子供の歯は、どう違うのですか?
どうして歯ははえかわるのですか?(1年男子)
何故歯は大人の歯と子供の歯にわかれているのですか?(6年女子)

A. 歯は、体の大きさに合わせた大きさが必要です。洋服で考えて見ましょう。体の大きな大人の人には、大きな洋服が、そして小さな子供には、小さな洋服が必要です。歯も洋服と同じで、大きな体には大きな歯が、そして小さな体には小さな歯が合っているのです。少し難しい話になってしまいますが、爬虫類までの動物では、年齢とともに、体は大きくなり続けるので、歯も大きくなる必要があります。ですから歯は少しずつ大きくなりながら、何度でも生え変わるのです。ところが哺乳類では、大人になると、体はもうそれ以上大きくなりません。ですから大人になる頃に、一度だけはえ代わればよいのです。
ヒトの歯は一回しか生え代わらないけれども、大切にすれば、一生使えるようにできているのです。

だから大切にしようネ! 人でも歯が一度だけ生え変わるのは、何度も生え変わってきた爬虫類時代の名残とも言えるのです。

Q.最近では、歯医者さんの道具(鏡や先の尖ったもの)が売っているのですが、素人が歯垢を取ったりするために使って良いのでしょうか?(保護者)

A. 刃物を使うと、歯でも容易に傷がついてしまうので、なさらない方が宜しいでしょう。

Q.歯の色は人によって違いますが、何が違うのですか?

A. 歯の色は、歯の内部を構成している象牙質の色の違いによるものが大きい、と言われています。中の色が表に透けて見えるのです。歯の色は肌の色が違うように、個人差が大きいものです。
また実際に見た目の色は、歯の表面に茶渋などの食べ物や飲み物の色素がつくことによっても変わります。しかも、同じ人でも年齢とともに歯の結晶構造が変わったり、色素の沈着が起きたりして、歯の色は変わっていきます。

Q.私は、いつもは磨き粉をつけないで、歯を磨いています。歯磨き粉を付けた方が汚れがたくさん取れて良いのですか?イチゴ味やメロン味の歯磨き粉と大人の苦い歯磨き粉のどちらが良いですか?(4年女子)

A. 歯の汚れは、歯磨き剤をつけた方が、よく落ちます。しかし、歯磨き剤をつけて磨くとアブクがブクブク出るし、ハッカの味がしてスースーするので、磨けていないうちに、みがけたような気がしてしまいます。きちんと歯を磨けていないのに、口をゆすいではみがきをやめてしまったら逆効果ですから、その点を注意しましょう。
さらに、むし歯を予防したいのでしたら、フッ素入りの歯磨剤を使う様にしてください。むし歯を予防する上で、フッ化物の利用はとても大切です。
味は自分で好きな味を選んでくださって結構です。
長い時間磨くのでしたら、はじめのうちは歯磨き粉をつけないで磨き、最後の一分間位をフッ素入りは磨き剤をつけて磨くと良いでしょう。
そして重要なポイントとなるのは、最後のうがいの仕方です。少量の水(10−20CC)で、すすぐ回数は1〜2回だけです。こうすると口の中にフッ素が残り、歯をむし歯から守ってくれるのです。

Q.良い歯ブラシの選び方を教えて下さい。

A. 植毛部分が普通の形をした小さめの歯ブラシを選んでください。
ブラシの毛の硬さは、ふつうかやわらかめが良いでしょう。

Q.歯の役割は、物をかむ事以外にどんな事がありますか?

A. 顔の表情を作ったり、声を出して会話をするのに役立っています。女性ならば裁縫で糸を切ったり、髪を留めるピン止めを開いたり。そうそう、僕のこどもはケンカをして、相手にかみつかれた事もありました。いろんな事に使っているものですよ。そして、歯のあった「ぎんさん」は歯の無かった「きんさん」よりも若く見えたし、実際に長生きもなさいました。歯の力は偉大だと思いませんか?

Q.コーラやジュースは歯を溶かしてしまうと言うのは、本当ですか?(保護者)

A. ある意味では本当です。
それでは実験してみましょうか?
君たちは抜けた乳歯を持っていますか?それを一週間コーラの中に入れておいてください。
一週間後に歯を取り出したら、それをハサミで切ってみよう!・・・さて、どうなるかな?


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